ヤマダメモー

ゲームとかの感想やメモ置き場です

The Witnessプレイ日記(19)

 

32日目(2022/08/14(日))

要約:チャレンジで背景が見えてきた。

台風が過ぎたのでうちは一安心。最近は水害が風物詩化してる国なので他の地域も無事だと良いのですが。

 

443クリア +109 +1 で開始。

さあ、チャレンジにチャレンジするぞ。中心部降りていったら、起動した黄色い線がめちゃくちゃ伸びてた。注意深さがあればこれを辿ることで頂上の箱に気付けたかもなー。ちょっと悔しい。

パネルが点いたね

パズルの中身は・・・おお、ついに三角のやつだ。散々道端に捨てられてた謎パネルがここに来るのか。

過去のスクショを見直す。最初にこのパネル見たときは三角の頂点を通るかだと思ってたけど、三角が複数あるやつとかの意味が合わない。複数見た感じ、三角の数だけ辺に触れればよいのでは。

合ってた!おお、岩が動いて、前から気になってた第3エリアの横の空間へ行けるようになったぞ!

と思ってスクショとか取ってたら岩が閉じた。なんで?開けっ放しにしてよ。

ここに来たかったのよ~

青い簡単なパズルを解いて奥へ。広々した洞窟で素敵。めちゃくちゃ観光気分。

鍾乳洞とか旅行行きてー

とりあえず探索してみる。あちこちに色んな種類のパズルが置いてある。好きな人用の追加問題集みたい。お、開け方が分からなかったドアがあるじゃないですか。簡単に来れるように開けておこう。

島への出口

振り返るとレコーダーを見つけた。


最初の船に乗っていた人は、ぶつけてくるなと怒鳴るだろう。1回、2回、そして3回呼びかけても返事がなければ、罵詈雑言が口をついて出るのは必至だ。前者には怒りがなく、後者には怒りがあった。前者は空船だったが、後者には人が乗っていたからだ。人間もこれと同じで己をなくし、空しくしてこの世を過ごすなら、誰も彼を害することはできない。荘子 紀元前4世紀。

でいつものように終わったと思ったら、語り手を含めた女性2人の会話が始まった!びっくりした!!

  • それで、この後はどうなるんだっけ?
  • さあ。覚えてないわ。
  • え?
  • ああ、私、いつもこうなの。夢を覚えていたことがないわ。起きる直前に意識して覚えていようとすれば夢の断片ぐらいは残るけどね。でもその後は、たった20分後でもその断片さえ消えてしまう。書き留めておけば別だけど…それでも後で読み返すとおかしな人が書いた戯言の羅列のようなの
  • そう。でもそうなると、記憶に副次的な影響がないと言える?例えば自分の人生の他の事は、全部覚えてるものかしら?
  • それは大丈夫よ!ただしまい込んでるだけで…頭を切り取られるわけでもないんだし、全部そこにあるわ。夢の中で、私達はよくちょっと違った人格を帯びる。起きている時の日常の細かなことを忘れ、かわりに架空の世界の記憶を保持するでしょう。それがどうやって起こるのかっていうと、ただ…同じ経路を使っているだけ。大丈夫よ。でも確かに、何かが欠けていた場合、どうやって気づけばいいんだろう?もし細かなことをいろいろと忘れているとしたら、忘れているという事実はどうやって思い出せばいい?別に何か大きなものが欠けているというわけじゃないと思うけど。あれ、そういえばあなたはどちらさま?
  • もう。なぜあなたを「一番手」にさせたのやら…
  • まだ「一番手」じゃないわ!私はただ、水際に足の先をつけただけ。「本当の一番手」は、真っ逆さまに飛び込んで自分でいつ出てくるか決められるようになった最初の人よ。
  • 誰が行くことになるかしら?あなた?
  • ああ、こんな怖いことをするなんて。まだ分かってなかった頃が懐かしい。
  • 大丈夫!怖い事なんてない。楽しくなってくるわ。楽しすぎて忘れちゃうくらいなのね。
  • まあね。さてと、始めようかな。帰る前にこれをもう一度録音しておかなくちゃ。新しい考えが浮かんできたの。
  • それはテストのせい?
  • ええ、たぶんね。
  • 何も覚えてないんじゃなかったっけ? ふぅん。なるほど、不思議ね。
  • でしょ。じゃあね、おやすみ。また明日。

会話おもろい!いよいよこの島の背景に迫ってきた感出てきた。青字で書いた一番手らしき人は、スタート地点の上にあったレコーダーで島の設計者を探していた人だと思う。この人ループしてるから操作している主人公だと思ってたんだけど、一番手ってことは二番手以降がいるはずで、別人の可能性もある。「テスト」が何を指すかは不明だが、仮説としてはこの島での行動では。複数人いるなら、仮想空間で作った複数の同じ島を舞台に並行テストしているのかも。もしくは、夢での違った人格の会話とループから、リセットごとに多重人格での人格切り替えとかもあり得るかも。

進めるのが楽しみになってきたね。探索やめて最初から解いていこう。テトリミノ、最初からむっずい。え、シンプルなのに全然わからん。左右対称になるか?これ。第3エリア同様、テトリスセンスがないのできっつい。

1枚目からむずい

ちょっと解けないので後回し。他のテトリミノパズルを全部やっつける。お、レコーダーあった。ニファリ(970年頃)。今度は男との会話付きだ。ここにあるレコーダーは全部会話付きでお得なのかしら。

ニファリ

神は私に海を見よと命じられた。私は船が沈み、板切れが浮かぶさまを見た。そして板切れもまた水に呑まれた。そして神は私に言われた「航海する者は救われない」。またこう言われた「航海する代わりに海に身を投げる者は危険を冒している」。またこうも言われた「航海をして危険を冒さぬものは滅ぶべきである」。またこうも言われた「危険を冒すことは救いの一部である」。波が訪れ、海中にあったものを持ち上げて海岸を呑み込んだ。またこうも言われた。「海面は手の届かない微かな光である。そして改定は人を拒む暗闇であるこれらの間には恐るべき巨大な魚達がいる」ニファリ 970年頃

  • 何?
  • 買い物に行くけど、サンドウィッチか何か要る?
  • そのために1時間もそこにいたの?
  • 邪魔したくなかったんだ
  • サンドウィッチは好きじゃない。私がサンドウィッチを食べてるところ、見たことないでしょ?それでどうしてサンドウィッチを勧めるの?
  • ごめん
  • まあいいわ。…少し眠ろうかな
  • もちろん。根を詰めすぎてたからな
  • ちゃんと読みたくて、これ。きっと今後何度も聞くことになるもの。細かな部分まですべてが重要になる
  • 大丈夫。すでに良い出来だ
  • ありがと。そうね、でも目標が高いもの。どんな細部もおろそかにできない。コーヒーを1杯もらってもいい?

某ゲームで言う「大丈夫よ、一番手はちょっとナーバスになってるだけ。この録音は素晴らしいし、黒幕の設計は文句のつけようがないわ」ってことかな。大事なのは、サンドウィッチは美味しいということ。たまごサンドとかね。

ではなく、この偉人の発言の録音を何度も聞くことになるということ。細部まで何かがあるということ。何度もは、まあループのことでしょう。細部までってのは何だろう。今後明らかになると最高ですね。

さて、最初のやつに戻るか。手元のテトリミノ紙でグルグル回してやってたんだけどできない。あれ、これ第3エリアみたいに1つに合体させないのでは。

合体させねーわ

いやー、マジで固定観念に凝り固まっててダメだ。2時間ぐらい使ったよ・・・。

その他の通常ぽいパズルは淡々とやっつけた。

レコーダーを見つけた。柱に隠されている床のパズルの階段のところ。ついに偉人の言葉がなくなった。声は一人の男性だけだが会話中なので、電話の通話中聞いてるかのよう。さっきサンドウィッチを無碍にされた男性と話しているようだ。

…これらをうまく読んでちゃんと録音されたものを選ぶのは…理路整然としていなくてもいいと思う。何か僕らの痕跡を残しておこうよ。勇敢な誰かが探せるようにね。というと?島に来る人はちょっと歩き回れば、私達の声を聞くことになるだろう?そりゃあそうだけど、舞台裏で起こっていることを見てもらうのも悪くない。僕らの誠実さを分かってもらうためにもね。もし僕らが賢い言葉を並べることに躍起になって、それらを心に響かない方法で届けたとしたら、表面的なものにしか聞こえなくなるかもしれない。ここが微妙なところだ。下手すると尊大に聞こえかねないからね。誰もが避けたいことなのに、そうなっていたとしたら気づきにくいだろ?もしくはプロジェクトに没頭しすぎているかも?もし、ところどころに僕らの会話を挟んで、自分たちは何かを超越した存在なんてものじゃなく、行き詰ったり、口論したり、落ち込んだりすることもあるってことを知ってもらえば、少なくともごまかしではないこと、こそこそした奴らでないことが分かってもらえる。そうやって信頼を築くのはいいことだけど、でも、事件やドラマなんて、日常に山ほど溢れてるんだ。だからこそ、そういう喧騒から離れた静かな場所をここに作っているんじゃないか?けたたましい日常のドラマを称えるんじゃなく…ここにあるのは思索するためのものだ。心を集中させ、明瞭にする。それは最初に決めたことだろう。分かってる。それを変えるつもりはないよ。ちょっとひねりを加えるだけだ。奥の方でね。ドラマである必要もない。現実を見せるだけだよ。現実だって?ミーティングの様子を録音してそれを入れるとでも?それもありかもな!でももう、かなり良いのが録れてるよ。君が女性にサンドウィッチを勧めているところとか。彼女のマイクが入ってた、だからアーカイブに保存されてる。でも話の流れとしてはパーフェクトだ。上からものを言ってるシーンじゃないからね。ここに録音してあるものは、「真実」を求めた人間の努力の証だ。でも、人は本当の「真実」にはたどりつくことができないことも忘れちゃならない。僕らがそれを知っていることをここを訪れる勇敢な人にもきちんと示すべきだと思うんだ。まあ、分かったよ。とりあえずはそれで様子を見よう。この島については、私達は何というか…際どい立場にある。その点は気をつけてくれよ。特に私は少々恥ずかしい部分も、さらけ出すことになるようだし…。そうだ、一応知らせておくけど、この会話も録音してるよ。おいおい。僕は真剣さ。(ため息)

 

偉人達のレコーダーの出し方は、尊大に聞こえないよう気を付けていた。そして、舞台裏も含めてあえて残して、隠し部屋を用意してレコーダーを残したい。ここが島なのは、日常の喧騒から離れるため。そして、開発者達は島を作ったために際どい立場にある。話している男性は、何か恥ずかしい部分をさらけ出すらしい。

 

次、3階の石の間にレコーダー。また会話だが、プロジェクトメンバーが集まって話しているようだ。少なくとも一人は通信先からのようだ。

  • お湯が沸いたようよ。あのティーポット、早く沸くけどうるさいよね。さあ、続ける?
  • ああ。目下の懸案事項は、唯物論無神論者や物理主義者、その界隈の思想をもっといい形で提示することだ。ずっと模索しているんだが、どうもうまくいっていない。問題は、理論的に一貫している無神論者の主張がどれも、神についての特定の概念の否定や、宗教組織の活動の歴史に対する怒りの表明に終始していることだ。私達がほしいのは、まず原理的に神という概念が存在しえないことを証明するような言論だというのに。
  • 私もまったく同じ問題を感じてるわ。無神論の根拠が、聖書がいかに不合理かをあげつらうばかりになっていること。バートランド・ラッセルのような先進的な思想家でさえ、宗教についての解釈は「なぜ私はキリスト教徒ではないのか」という狭い見地からの物言いにしか聞こえない。ここで提示している神のビジョンに対して、スケールが小さすぎるのよね。
  • えっと…最後のところ何て?通信の調子が悪くて。
  • ああ、無神論者が議論に出す神の概念が、あまりにも限定されてるってこと。極端な例では、わら人形論法的に神なるものを批判していたり…クザーヌスやスピノザスーフィーの聖者達、さらにはアインシュタインまでもが持っていた神のビジョンとかけ離れすぎているのよ。そもそも論じる土俵が違いすぎるってことなの。
  • 唯物論をはっきりと唱えているのは、物質的な世界を最先端で理解している物理学者じゃなく、たいがい哲学者や作家だからね…。大物の物理学者にはなかなかいない。わら人形論法的な詭弁じゃない、しっかりと骨のある議論を見つけるのは至難の業だ。現代ではすべてとは言わないが、物理学者の多くが無神論者だっていうのに、この分野の学者が強いはっきりとした無神論を説くことは少ない。それが不思議だよ。
  • そうだな、強いて言うならファインマンがいて、彼は、特定の事柄について科学はある程度までの確実性は語るが、それ以上のことについては分からないのだから作り話に納得したり、勝手に推測するより大きな疑問については僕らには分からないということを、きちんと分かっていた方がいいというようないことを言っている。でも、ファインマンはもうかなり引用しているね。ポール・ディラックはある時期、かなりの無神論者だったようだけど、そういう主張が記録に残っているかどうかは分からないな。注意して見ておくよ。
  • ディラック唯物論者とはいえないな…。何しろ宇宙は数学でできていると信じていたんだから。これはもちろん単純化しすぎているにしても、彼はアインシュタインと同じようなニュアンスで神について何度か言及したりもしてる。
  • 何だか馬鹿げているわ。科学的素地のある人にはそれは当たり前のことなんじゃない?科学者やプログラマーみたいな人種にとって、唯物主義はデフォルトでしょう?唯物論を信じないのは知性が足りないからだって思ってる…。でもそれを論理化している人がいないなら、どうしてそういう風潮になるのかしら?
  • キリスト教ユダヤ教の説法に不合理性を見つけるのは難しいことじゃない…。だから信仰に対するそういうイメージがあって、ほとんどの人がそうだろうけど、自分の価値観を、掘り下げるのには抵抗があるなら、宗教っぽいものはすべて聖書のようなでっちあげで、唯物主義は反宗教的。一般に教養のある人は唯物論者という感じがするし、自分は知的でありたい。…っていうことで片付けてしまえる。
  • 加えて、だいたいどんなものでも信じてそれを広めようとする、いわゆるスピリチュアルな人々もいるからね…。
  • 聖書だけじゃなく、お化け話や占星術、スプーン曲げ…そういったいかさまはこの世にいっぱいあるよ。
  • でたらめが多すぎてスピリチュアルな世界に質の高い思想を探すのは、実に難しくなってしまってる。「スピリチュアル」と一括りにしていいか分からないけど。だから、すでに唯物論に傾倒している人は薄っぺらな「スピリチュアル」な人達を見て、だからみんなウソですよって短絡的に結論づけてしまうことが多い。
  • 僕もそう考えてやっていた。しばらくの間はね。
  • なるほど、まあそれは置いておいても、現代の科学者の中にはある種の無神論的唯物主義を信じていて、その論理を慎重に考察している人もかなりいる。そういった見解も見ておかないと。
  • そういえば…何だかもどかしい…
  • ごめん
  • いえいえ、どうぞ
  • ええと、ただ…カール・セーガンが「悪霊にさいなまれる世界」が何かで、スピリチュアリティの源泉としての科学について語っていたのを思い出したの。でもセーガンの言うスピリチュアリティは神秘的なものじゃなくて…真理への純粋な献身や、世界の中での人間のあるべき姿に対する考えを深めていくっていうことなの。宗教に対する反感や軽蔑のない無神論になっていてとても良い本よ。
  • ああ、私も読んだよ。なかなか素晴らしい一遍でぜひにと思ったんだが、エージェンシーが要求する額が高くてね。
  • 払ってしまえば?
  • いや、無理だよ。そんな特別枠を作れば例外がどんどん増えていって破産するのがオチだね。セーガンはなしだ。素晴らしい思想家だったし、雄弁でもあったのに。残念だがね。

何をレコーダーで伝えるか、みんなでワイワイ考えていたようだ。神についてと科学についてが多いのは感じていたが、無神論がないのは言われてみれば。作品のテーマがそっちだからと思ってたけど、良い引用がなかったのか・・・。

神の概念への解像度・理解度の議論もすごい。黒棒が白くなったの見て、浅~い上辺で塩の柱とか言ったの恥ずかしくなった。

あと、金の話が出るのすごい現実的な感じを補強してて良い。プロジェクトはお金がないとどうにもならないから・・・。

 

443クリア +109 +1 で開始。

491クリア +109 +1 で終了。思ったより頑張った。

 

プレイ時間:10時間ぐらい?(累計80時間)